SDGsとは?17の目標と企業が取り組む事例を紹介
SDGsは、国連によって採択された2030年までに達成すべき世界共通の目標です。現在は、世界各国の企業・団体が率先してSDGs達成に向けた取り組みを行っています。SDGsの重要性を感じていても、具体的なイメージがわかない方も多いのではないでしょうか。
そこで当記事では、SDGsの概要や、企業の取り組み事例について紹介します。また、企業が手軽にSDGs活動に参加する方法についても紹介しているため、SDGsについて興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
1.SDGsとは
SDGs(エスディージーズ)は、「Sustainable Development Goals」の略称です。日本語では、「持続可能な開発目標」と訳されます。
2015年、国連サミットで「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」の文書が採択されました。SDGsは2030アジェンダに記載されている国際目標で、2030年までの15年間で達成を目指しています。
SDGsは、先進国・発展途上国を問わず、すべての国が解決するべき課題です。また、国連や政府だけではなく、民間企業や個人が取り組むべき問題として、アジェンダでは呼びかけています。
1-1.SDGsが掲げる17の目標
SDGsは、17の目標と169のターゲットから構成されています。下記は、SDGsの目標と内容についてまとめたものです。
- (1)貧困をなくそう
あらゆる場所・形態での貧困を解消する - (2)飢餓をゼロに
飢餓を解消し、持続的な農業を促進する - (3)すべての人に健康と福祉を
人々の健康な生活を確保し、福祉を促進する - (4)質の高い教育をみんなに
教育環境を整え、雇用機会を確保する - (5)ジェンダー平等を実現しよう
女性・女児への差別を撤廃し、性別格差をなくす - (6)安全な水とトイレを世界中に
清潔な水を確保し、衛生環境を整える - (7)エネルギーをみんなに/そしてクリーンに
手頃で安全、再生可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する - (8)働きがいも経済成長も
安全で生産的な仕事・雇用環境を促進する - (9)産業と技術革新の基盤をつくろう
災害に強いインフラを構築し、持続可能な経済発展を促進する - (10)人や国の不平等をなくそう
国内及び国家間の不平等を是正する - (11)住み続けられるまちづくりを
誰もが住みやすい地域社会・持続可能な都市を目指す - (12)つくる責任つかう責任
持続可能な生産・消費パターンを形成し、資源を守る - (13)気候変動に具体的な対策を
気候変動の緩和及び対処能力を高める - (14)海の豊かさを守ろう
海洋資源を保護し、持続可能な方法で利用する - (15)陸の豊かさも守ろう
森林の管理・砂漠化への対処を行い、生物多様性を守る - (16)平和と公正をすべての人に
公正で平和な社会を促進し、透明性の高い行政を目指す - (17)パートナーシップで目標を達成しよう
国家間で協力し合い、具体的な対策を講じて目標を達成する
SDGsでは、社会・経済・環境の3側面から世界の課題を捉えるとともに、包括的な視点で世界平和やすべての人々に対する協力を呼びかけています。
1-2.SDGs採択の国際的な背景
SDGsは「リオ+20」で議論が開始され、「MDGs」の後継として生まれた目標です。
ここでは、MDGsとリオ+20について簡単に紹介します。
●MDGs(ミレニアム開発目標)
●リオ+20(国連持続可能な開発会議)
また、民間企業によるSDGsの取り組みも活発化しています。1999年、世界経済フォーラム(ダボス会議)で提唱され、国連グローバルコンパクト(UNGC)が発足しました。国連グローバルコンパクトは、各企業・団体に対し、持続可能な成長を実現するための自発的な取り組みを呼びかけるものです。国連グローバルコンパクトには世界中の企業が参加を表明しており、SDGsを含む国連の目標達成に向けた活動を行っています。
2.SDGsに企業が取り組む事例
SDGsの理解が人々の間に普及していく中で、企業とSDGsの関わり方が注目されています。ここでは、日本企業がSDGsに取り組む事例について紹介します。
●目標10:不平等解消に関する事例
●目標12:つくる責任とつかう責任に関する事例
●目標15:陸の資源に関する事例
多くの企業がホームページでSDGsの取り組み事例を紹介しており、社内制度の改善や事業活動を通じて、SDGs達成に貢献していることがわかります。
3.企業の製造部門や研究開発部門が低コストでSDGs活動に取り組む方法
SDGs活動は、特別な準備や多額の資金が必要なものばかりではありません。通常の企業活動の中で、比較的容易に取り組める方法もあります。
たとえば、企業の製造部門や研究開発部門では、製造や実験などで使用するポリエチレン製の消耗品などを、環境に配慮したバイオプラスチック製に切り替えるだけで、SDGs活動の一環となります。
中でも近年、ポリエチレン製のボトルやディスカップには、耐薬性や耐熱性など性能が同じ「バイオポリエチレン製」の製品も新たに登場しています。バイオポリエチレンとはサトウキビ由来の樹脂で、カーボンニュートラルに基づき二酸化炭素の排出を抑制できる環境にやさしいプラスチックです。
実験や製造過程で使用するプラスチックのボトルやディスカップに、バイオポリエチレン製を導入することで、下記のSDGs目標の達成に貢献できます。
バイオポリエチレン製容器の使用によるSDGsへの貢献 | |
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目標7:エネルギーをみんなに/そしてクリーンに | 従来のプラスチック製品は石油由来ですが、環境に配慮したバイオポリエチレンに切り替えることで、埋蔵量に限りのある化石燃料の使用を削減することが可能です。 |
目標13:気候変動に具体的な対策を | 石油由来のプラスチック製品の使用を控えることで、二酸化炭素の排出削減につながり、地球温暖化の対策に貢献できます。 |
一般消費者向け商品である飲料ボトルやシャンプーなどの容器は、既に石油由来のプラスチックからバイオポリエチレン製に切り替えられています。同様に、企業の製造部門や研究開発部門においても、製造や実験で使用するプラスチック製品をバイオポリエチレン製に切り替えることで、コストを抑えてSDGsやCSR活動に取り組むことが可能です。
3-1.製造・実験で使用できるバイオポリエチレン製容器
産業向けプラスチック製ボトル容器の開発から製造・販売まで行うサンプラテックでは、企業が製造・実験の段階から取り組めるエコ活動という視点に立ち、バイオポリエチレン製の容器を開発しています。
その先駆けとして、産業向け容器では初めて「バイオプラPEボトル」と「バイオプラPEディスカップ」を2019年から販売しています。これらは、サトウキビ由来のバイオポリエチレンを使用した容器です。
耐薬性や耐熱性など容器の性能は通常のポリエチレン製と変わらないため、今使っているPEボトルやPEディスカップからバイオポリエチレン製への切り替えも、スムーズに行うことができます。
石油依存からの脱却や、二酸化炭素排出量削減による地球温暖化防止へのSDGs活動が今後さらに活発になるにつれ、企業においても製造工程や実験現場からエコについて見直す機会が増えることも考えられます。
サンプラテックの「バイオプラPEボトル」や「バイオプラPEディスカップ」は、企業の製造部門や研究開発部門が低コストでスムーズに取り組めるSDGs活動の一つとしておすすめです。
まとめ
SDGsは「持続可能な開発目標」として、2030年までの達成を目指す世界共通の目標です。SDGsでは、社会・環境・経済の問題を取り上げ、世界平和と人々の協力を呼びかけています。
企業の製造部門や研究開発部門の場合、使用しているポリエチレン製の消耗品などをバイオポリエチレン製へ切り替えることで、低コストですぐにSDGs活動に取り組むことができます。
サンプラテックの「バイオプラPEボトル」と「バイオプラPEディスカップ」は、バイオポリエチレンを使用した環境配慮容器です。通常のポリエチレン容器と同じ性能を持ちながら、二酸化炭素の排出量削減にも貢献できるため、SDGs活動の一環としてぜひ活用してください。