2021.2.1 容器紹介

プラスチック製理化学機器メーカーが実践する大容量消毒液の作製・保管方法

新型コロナウイルスの感染が国内で初めて確認されてから1年が過ぎました。日本の感染者数は38万人を超え、いまだ終息の兆しも見えない状況が続いています。
感染しない、させないためにも、手指の消毒を忘れずに行うことが大切です。

サンプラテックでは、自社商品であるプラスチック製ボトルなどを活用し、社内用や社員が携帯する消毒液を自作・保管しています。
今回は、プラスチック製理化学機器メーカーが実践している、アルコール消毒液の作製・保管方法をご紹介します。

大容量のアルコール消毒を自作する方法

個人や家庭などで使用する消毒液は、少量サイズを薬局・薬店やインターネットなどで購入できます。しかし、企業や研究室、店舗などで使用する場合は、大容量のアルコール消毒液を小分けにして使ったり、無水エタノールからアルコール消毒液を社内で作製しているケースもあるのではないでしょうか?

特に大容量の消毒液を自作する場合は、作り方や保管方法に困ることがあると思います。サンプラテックが実践する方法なら、誰でも簡単に大容量の消毒液を作製・保管することができます。

使用するもの

(必ず必要)
●無水エタノール(一斗缶の無水エタノールを購入しています)
●水
●ブックボトル コック付 5L 
●詰め替え用スプレーボトル

(場合により必要)
●ポンプ
●TPX®ハイスピードロート

大容量(最大5L)の消毒液の作り方

✓無水エタノールと水を混ぜる

コック付ブックボトル(5L)のフタをあけ、無水エタノールと水を7:3の割合で入れます(1、2)。
このとき、無水エタノールや水をブックボトルに入れにくい場合は、ポンプやロートを活用すると素早く作業できます。

ブックボトルの中栓とキャップを閉め(3)、コックが閉まっていることも確認したら、ゆっくり左右交互に傾け無水エタノールと水を混ぜます(4)。

✓小分け容器に詰め替える

ブックボトルを水平な場所に置きます(1)。
コックに詰め替え容器の口元をセットし、あとはコックを開くだけ!(2)
コックを開くときは、ゆっくり開けてください。この時、消毒液が出にくい場合は、ブックボトルの中栓を少し開け空気穴を作ると改善されます。

詰め替え容器の口元サイズとブックボトルのコックが合わない場合は、ロートを使うと安全で簡単に詰め替え可能です。

自作せずにそのまま使える大容量消毒液の場合も、元の容器からブックボトルに詰め替えるだけで、詰め替え作業が簡単にできます。


自作消毒液の保管方法

ブックボトルに入れたまま保管可能

ブックボトルの材質はPP(ポリプロピレン)のため、エタノールへの耐薬性は問題ありません。
アルコール消毒液を入れたまま、キャップとコックをしっかり締めた状態で、直射日光が当たる場所や高温となる場所は避けて保管します。

余分をもって消毒液を作製しておくと、詰め替えボトルの消毒液が減ったときなど、すぐに補充ができるので便利です。

少量のアルコール消毒液を自作する場合におすすめの道具

100mlの消毒液作製専用メスシリンダー

100mlのメスシリンダーに、無水エタノールや次亜塩素酸ナトリウムから作製する消毒液の配合目盛がついています。配合目盛に合わせて、薬液と水を入れるだけでアルコール消毒液や次亜塩消毒液を作製できます。

100ml以上のスプレーボトルなどに注ぎ口からゆっくり詰め替えれば、携帯用アルコール消毒液の完成です。

小分け数が少ない場合や、大容量作っても保管できない場合におすすめです。

まとめ

プラスチック製ボトル容器を製造するサンプラテックが、自社製品を活用して実践しているアルコール消毒液の作製方法と保管方法を紹介しました。

コック付のブックボトルを活用するだけで、最大5Lの大容量消毒液を誰でも簡単に作製することができます。自作した消毒液は、ブックボトルに入れたまま保管も可能です。

大容量のアルコール消毒液の作製や詰め替えでお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
また、今回ご紹介した道具は、サンプラテックweb販売サイト「PLA.com」からご購入できます。

サンプラテックweb販売サイト「PLA.com」

プラスチック製ボトル容器などIREMONO関連製品だけで、約1000点のラインナップがあります。今回ご紹介した「ブックボトル コック付」や「消毒液作製メスシリンダー」も販売しています。
大容量の消毒液を作製する際にぜひ役立ててください。

ブックボトル コック付
分注瓶(スプレー式)
消毒液作製メスシリンダー
TPX®ハイスピードロート