帯電防止容器
系列製品
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サンプラ®
帯電防止PEボトル広口 -
帯電防止PEディスカップ
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サンプラ®
帯電防止丸型洗浄瓶
プロフィール
プラスチック容器を扱う際に悩みとなる“静電気”。粉体が容器壁面に付着してしまう、静電気が内容物に影響を与えてしまう、ホコリが付着しやすい、防爆対策への問題など、静電気によるこれらの悩みを解決する容器が帯電防止シリーズです。本体、中栓、キャップすべて帯電防止仕様で、半永久的に効果を発揮します。近年需要が高まっている容器のひとつです。
導入実績
- 電子材料用の粉体容器
- 半導体製造用の粉体容器
- 機能性材料の粉体容器
技術情報
帯電防止とは
■電気抵抗値レンジのイメージ(参考)
プラスチック容器でよく使用されるポリエチレンは、電気抵抗値が1016(Ωm)を超え、電気絶縁性が高く帯電しやすい性質があります。帯電状態の容器は、埃や塵を吸い寄せるだけでなく、特に空気が乾燥している環境下では、接触する物体により火花放電を起こす危険があります。
これらの課題を解決するため、電気抵抗値がおよそ108 ~ 1011(Ω)のポリエチレン製帯電防止容器を開発しました。製造には湿度依存性がないポリマー型帯電防止剤を使用しているため、半永久的に帯電防止効果が発揮されます。
■帯電防止性能
- 本体表面抵抗率
- 108~1011(Ω)
※JIS K6911 熱硬化性プラスチック一般試験方法(5.13 抵抗率)参考
<スチロールボールでの帯電比較>
研究・実験環境の防爆に有効
■作業環境下での爆発の構図
大気に放出された可燃性のガスや液体蒸気が空気(酸素) と混合すると爆発性雰囲気が形成され、この時、爆発に必要なエネルギーを持つ点火源が共存した場合、爆発や火災が起こるとされています。
研究室を例にすると、アセトンやアルコールなどの有機溶剤は揮発性に分類され爆発性雰囲気の形成要因となり、火元や摩擦熱、静電気、湿度の低い環境などが点火源となります。
爆発条件がそろった空間では、通常のポリエチレン容器から帯電防止ボトルに切り替えるだけでも静電気の発生を防ぐことができ、研究室の防爆につながります。
電気抵抗値試験
ロット毎に電気抵抗地試験を実施し、帯電防止効果を保証しています。
■試験方法
109~1011(Ωm)を
許容範囲としています
使い方NG例
- 容器の基材はポリエチレンです。有機溶剤には使用しないでください。
- 酸やアルカリ使用時に、性能劣化をもたらす場合があります。使用前に十分なご検討をお願いします。
- “帯電防止”仕様であり、除電効果を目的とした使用はできません。
詳細サイズ
寸法箇所
- A:本体高さ
- B:本体外径
- C:口内径
- D:キャップ高さ
- E:キャップ外径
サンプラ® 帯電防止PEボトル広口
- 粉体保存や防爆対策向け、業界初の帯電防止ボトル(液体も使用可能です)
- 100ml~1Lまで、4種類の容量ラインナップ
- 全容量中栓付き(キャップ、中栓も帯電防止仕様)
- 全容量バラ売り・ケース売り対応
品番 | 容量 | 目盛間隔 | 本体高さ (㎜) |
本体外径 (㎜) |
口内径 (㎜) |
キャップ高さ (㎜) |
キャップ外径 (㎜) |
全高 (㎜) |
中栓 | 入数 | 梱包寸法 (W×D×H) (㎜) |
梱包重量 (kg) |
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25005 | 100ml | 10ml | 89.0 | 50.5φ | 30.7φ | 17.0 | 49.0 | 90.0 | 付 | 200 | 440×280×550 | 5.0 |
25499 | 250ml | 25ml | 118.0 | 62.5φ | 30.7φ | 17.0 | 49.0 | 121.0 | 付 | 100 | 440×280×550 | 3.5 |
25006 | 500ml | 50ml | 146.0 | 77.5φ | 43.1φ | 19.5 | 63.0 | 151.0 | 付 | 100 | 550×430×480 | 7.0 |
25007 | 1L | 100ml | 183.0 | 100φ | 43.3φ | 19.5 | 63.0 | 186.0 | 付 | 50 | 430×520×530 | 5.5 |
寸法箇所
- A:口内径
- B:本体外径
- C:本体高さ
帯電防止PEディスカップ
- 粉体使用や防爆対策向け、業界初の帯電防止ディスカップ(液体も使用可能です)
- 通常のポリエチレン製ポリディスカップと同一の耐薬品性、耐熱性
- 容量ラインナップは、100ml、500ml、1Lの3種類
- 全容量バラ売り・ケース売り対応
品番 | 容量 | 目盛間隔 | 口内径 (㎜) |
本体底径 (㎜) |
本体高さ (㎜) |
入数 (個) |
梱包寸法 (W×D×H) (㎜) |
梱包重量 (kg) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
31041 | 100ml | 10ml | 53.5 | 46.0 | 72.0 | 1000 | 370×340×340 | 5 |
31042 | 500ml | 50ml | 98.5 | 83.0 | 121.0 | 250 | 570×500×210 | 6 |
31043 | 1L | 100ml | 122.0 | 103.5 | 145.0 | 100 | 620×310×250 | 4 |
フォトギャラリー
耐薬情報
ポリエチレン(PE)-Polyethylene-〈汎用樹脂〉
ポリエチレンの特長
長所 | 低温特性・耐薬品性・機械的強度・剛性に優れる |
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短所 | 耐候性が劣る |
加工 | 溶着が可能・接着は不可 |
用途 | 産業用・農業用フィルム・瓶など |
よくある質問
- 帯電防止効果の持続期間を教えてください。
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有機溶剤や酸、アルカリなどの液体で使用しなければ、半永久的に効果は持続します。
- 洗浄瓶で帯電防止仕様のものはありますか?クリーンルームでの使用を検討しています。
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同様のご要望を複数いただき、新たに帯電防止丸型洗浄瓶(500ml)を商品化しました。ぜひご利用ください。
- 1Lよりも大きな容量の帯電防止容器はありますか?
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現状1Lが最大の規格容量です。1L以上をご希望のお客さまは、特注にて製作可能か検討させていただきます。
特注工房お問い合わせフォームよりご相談ください。