PFAボトル
系列製品
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サンプラ®
PFA細口ボトル(中栓なし) -
サンプラ®
PFA細口ボトル(中栓付) -
サンプラ®
PFA広口ボトル(中栓なし) -
サンプラ®
PFA広口ボトル(中栓付) -
サンプラ®
PFAボトル GL45
プロフィール
樹脂の中でもっとも性能が高い、フッ素樹脂PFAを用いたボトル。酸やアルカリをはじめ全ての有機溶剤に耐性を発揮。耐熱温度は260℃で、低温特性にも優れています。純粋性の高さも突出し、金属イオンの溶出が極めて微量なため、半導体製造用高純度試薬の容器などで活躍しています。成型が難しいPFAですが、世界でも数社しかできないブロー成型を採用し製造しています。
導入実績
- 半導体製造用フッ化水素酸容器
- 高純度試薬の保存、製品容器
- 微量分析用サンプル保存容器
- 細胞培養液の小分け凍結保存容器
- バイオ製剤長期凍結保存容器
技術情報
フッ素樹脂PFAの8つの特長
- 耐熱性・耐寒性
- -196℃~+260℃までの温度下で耐性を発揮
- 耐薬品性
- 酸・アルカリはもちろん、有機溶剤などほぼすべてに耐性を発揮
- 純粋性
- 樹脂からの溶出物が極めて少なく、接触物に対する汚染の可能性がありません
- 電気絶縁性
- 電気を通さないため、情報通信ケーブルの被覆などに適しています
- 非粘着性(離型性)
- フライパンやホットプレートに利用されるように、表面の粘着や焼き付きを防止します
- 低摩擦性
- 摩擦係数が非常に小さく、効率的な動力伝達が可能
- 耐熱焼性
- 100%酸素で満たされた特殊な環境でなければ燃えないため燃焼から守る被覆材料に
- 耐紫外線特性
耐候性に優れ 、長時間の過酷な環境下においても、劣化がほとんどありません
フッ素樹脂効果
金属溶出試験
PFAはフッ素樹脂のなかでも四フッ化物に含まれ、分子構造が非常に安定しています。あらゆる薬品に影響を受けることがないため、必然的に容器からの溶出イオンもほぼ検出されません。
■試験方法
- 前処理方法
- ①PFA細口ボトル(250ml)にフッ化水素酸を入れ、クリーンルーム内で1週間静置することで抽出をおこなった
②抽出後の溶液をテフロンビーカー内で加熱濃縮した後、希酸により抽出し測定溶液とした
③ブランク溶液は試料溶液と並行して試薬のみを用いて調製した
- 測定方法
- ICP 質量分析法により測定溶液中の金属元素の定量分析をおこなった
測定装置: パーキンエルマー社製 ICP 質量分析装置 ELAN DRCⅡ
■試験結果
主要な金属元素において、すべて10ppt以下の検出結果となり、メタルフリーに極めて近いレベルであることを確認しました。
<PFA細口ボトル(250ml)金属溶出試験結果>
Na | Mg | Al | K | Ca | Ti | Cr | Fe | Ni | Cu | Zn | Sn |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
<10 | <10 | <10 | <10 | <10 | <10 | <10 | <10 | <10 | <10 | <10 | <10 |
米国薬局方USPクラスⅥ準拠
PFAボトルは古くから米国においてバイオ製剤の低温保存容器として用いられてきました。それは長期的に低温耐性があることと生物学的に影響を及ぼさないためです。
サンプラテックがオリジナルで製造するPFAボトルはアメリカ薬局方(USP)が定める実験器具の品質規格基準を満たしており、クラス6の認証を受けています。
USPクラスⅥとは
動物の生理学的、細胞学的見地から、6項目のテストについて合格したものがUSPクラスⅥという規格で、これを満たしている商品は、バイオや薬品業界などで活用されています。テストはエラストマー、プラスチック、多分子物質が直接的または間接的に動物に接触した場合、または当該物質から抽出された物を注射した場合の動物の生理学的反応について実施され、各項目における反応結果について一定の規格が設けられています。
■米国薬局方USPクラスⅥ試験内容
抽出液体(右記物質で容器内を満たした抽出液) の静脈注射、細胞への注射をウサギの皮下に行う
テストに使用される物質 | 使用動物 | 注射する抽出液量 | テスト内容 |
---|---|---|---|
0.9%塩化ナトリウム水溶液への抽出液 | ウサギ | 0.2㎖/動物につき5ヶ所 | 皮下注射 |
塩化ナトリウム水溶液1/20のアルコール液への抽出液 | ウサギ | 0.2㎖/動物につき5ヶ所 | 皮下注射 |
ポリエチレングリコール400への抽出液 | ウサギ | 0.2㎖/動物につき5ヶ所 | 皮下注射 |
綿実油への抽出液 | ウサギ | 0.2㎖/動物につき5ヶ所 | 皮下注射 |
世界有数のPFA成形技術
PFAは融点が400℃と非常に高く、腐食性ガスも発生するため、一般的なブロー成型機では製造することができません。PFA専用のブロー成型機なども一般市場には普及していないため、サンプラテックでは、長年蓄積したプラスチック容器製造のノウハウを活かし、PFAブロー成型機を新たに開発しました。
世界でもPFAブロー成型の技術を持つ企業はほとんどなく、世界有数の技術です。Maide in Japanならではのきめ細かい品質でお客様のニーズにお応えします。
最新の検査機器導入
需要の増加とともに検査体制を効率化。自動検査機を用いて、検査の確実性を高めています。微細な変形やキズ、黒点などがついた不良品の出荷を未然に防ぎ、高度な試薬やサンプルを扱うお客様に安心をご提供します。
GL規格対応ボトル開発
海外の製薬系顧客からの要望に応え、ガラス容器のGLねじ口規格に対応する容器<PFAボトルGL45>を開発。GL45であれば、他社キャップでも適合します。他社のポート付きキャップを装着することで、閉鎖系での薬品の注出入が可能になりました。
PFAボトルとしてGL規格を採用したのは、当製品が第一号です。
使い方NG例
- 耐熱温度は260℃と非常に高いですが、直火は絶対にやめてください。有毒ガスが発生し、人体に影響を及ぼします。
詳細サイズ
寸法箇所
- A:本体高さ
- B:本体外径
- C:口内径
- D:キャップ高さ
- E:キャップ外径
PFA細口ボトル(中栓なし)
- 耐薬、耐熱、純粋性など多くのすぐれた機能を備えるフッ素樹脂製ボトル
- 細口・中栓なしタイプで、本体、キャップすべてフッ素樹脂製
- 100ml~1Lまで、4種類の容量ラインナップ
- バラ売りのみ
品番 | 容量 | 目盛間隔 | 本体高さ (㎜) |
本体外径 (㎜) |
口内径 (㎜) |
キャップ高さ (㎜) |
キャップ外径 (㎜) |
全高 (㎜) |
中栓 | 入数 | 梱包寸法 (W×D×H) (㎜) |
重量 (g) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
18100 | 100ml | 50ml | 92 | 48.2φ | 23.0φ | 21 | 36.0 | 93.0 | なし | 1 | - | 43 |
18101 | 250ml | 50ml | 124 | 62.6φ | 23.0φ | 21 | 36.0 | 125.0 | なし | 1 | - | 67 |
18102 | 500ml | 100ml | 152 | 77.6φ | 33.0φ | 21 | 46.0 | 153.0 | なし | 1 | - | 118 |
18103 | 1L | 100ml | 192 | 98.0φ | 33.0φ | 21 | 46.0 | 193.0 | なし | 1 | - | 185 |
PFA細口ボトル(中栓付)
- 耐薬、耐熱、純粋性など多くのすぐれた機能を備えるフッ素樹脂製ボトル
- 細口・中栓なしタイプで、本体、キャップすべてフッ素樹脂製
- 100ml~1Lまで、4種類の容量ラインナップ
- バラ売りのみ
品番 | 容量 | 目盛間隔 | 本体高さ (㎜) |
本体外径 (㎜) |
口内径 (㎜) |
キャップ高さ (㎜) |
キャップ外径 (㎜) |
全高 (㎜) |
中栓 | 入数 | 梱包寸法 (W×D×H) (㎜) |
重量 (g) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
18104 | 100ml | 50ml | 92 | 48.2φ | 23.0φ | 21 | 36.0 | 95.0 | 付 | 1 | - | 45 |
18105 | 250ml | 50ml | 124 | 62.6φ | 23.0φ | 21 | 36.0 | 127.0 | 付 | 1 | - | 69 |
18106 | 500ml | 100ml | 152 | 77.6φ | 33.0φ | 21 | 46.0 | 155.0 | 付 | 1 | - | 122 |
18107 | 1L | 100ml | 192 | 98.0φ | 33.0φ | 21 | 46.0 | 195.0 | 付 | 1 | - | 189 |
PFA広口ボトル(中栓なし)
- 耐薬、耐熱、純粋性など多くのすぐれた機能を備えるフッ素樹脂製ボトル
- 広口・中栓なしタイプで、本体、キャップすべてフッ素樹脂製
- 10ml~1Lまで、6種類の容量ラインナップ
- バラ売りのみ
品番 | 容量 | 目盛間隔 | 本体高さ (㎜) |
本体外径 (㎜) |
口内径 (㎜) |
キャップ高さ (㎜) |
キャップ外径 (㎜) |
全高 (㎜) |
中栓 | 入数 | 梱包寸法 (W×D×H) (㎜) |
重量 (g) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
25430 | 10ml | なし | 39 | 27.5φ | 16.0φ | 12 | 27.0 | 41.0 | なし | 1 | - | 12.5 |
13905 | 20ml | なし | 57 | 27.5φ | 16.0φ | 12 | 27.0 | 59.0 | なし | 1 | - | 17.4 |
18108 | 100ml | 50ml | 92 | 48.0φ | 33.0φ | 21 | 46.0 | 93.0 | なし | 1 | - | 54 |
18109 | 250ml | 50ml | 124 | 61.0φ | 33.0φ | 21 | 46.0 | 125.0 | なし | 1 | - | 65 |
18110 | 500ml | 100ml | 152 | 77.0φ | 50.0φ | 21 | 63.0 | 153.0 | なし | 1 | - | 136 |
18111 | 1L | 100ml | 192 | 96.0φ | 50.0φ | 21 | 63.0 | 193.0 | なし | 1 | - | 218 |
PFA広口ボトル(中栓付)
- 耐薬、耐熱、純粋性など多くのすぐれた機能を備えるフッ素樹脂製ボトル
- 広口・中栓付タイプで、本体、キャップ、中栓すべてフッ素樹脂製
- 10ml~1Lまで、4種類の容量ラインナップ
- バラ売りのみ
品番 | 容量 | 目盛間隔 | 本体高さ (㎜) |
本体外径 (㎜) |
口内径 (㎜) |
キャップ高さ (㎜) |
キャップ外径 (㎜) |
全高 (㎜) |
中栓 | 入数 | 梱包寸法 (W×D×H) (㎜) |
重量 (g) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
18112 | 100ml | 50ml | 92 | 48.0φ | 33.0φ | 21 | 46.0 | 95.0 | 付 | 1 | - | 58 |
18113 | 250ml | 50ml | 124 | 61.0φ | 33.0φ | 21 | 46.0 | 127.0 | 付 | 1 | - | 69 |
18114 | 500ml | 100ml | 152 | 77.0φ | 50.0φ | 21 | 63.0 | 155.0 | 付 | 1 | - | 144 |
18115 | 1L | 100ml | 192 | 96.0φ | 50.0φ | 21 | 63.0 | 195.0 | 付 | 1 | - | 210 |
PFAボトル GL45
- ねじ口規格のGL45対応フッ素樹脂製ボトル
- 中栓なしタイプで、本体、キャップすべてフッ素樹脂製
- 容量ラインナップは、500ml、1Lの2種類
- バラ売りのみ
品番 | 容量 | 目盛間隔 | 本体高さ (㎜) |
本体外径 (㎜) |
口内径 (㎜) |
キャップ高さ (㎜) |
キャップ外径 (㎜) |
全高 (㎜) |
中栓 | 入数 | 梱包寸法 (W×D×H) (㎜) |
重量 (g) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
30703 | 500ml | 100ml | 166 | 77.0 | 38.0 | 29.0 | 51.5 | 171.0 | なし | 1 | - | 173 |
30704 | 1L | 100ml | 205 | 97.0 | 38.0 | 29.0 | 51.5 | 210.0 | なし | 1 | - | 247 |
フォトギャラリー
耐薬情報
フッ素樹脂(PTFE)-Fluoropolymer-〈スーパーエンプラ〉
フッ素樹脂の特長
長所 | 耐熱性・耐薬品性・耐寒性・電気的性質に優れ、非粘着質で摩擦係数も低い |
---|---|
短所 | 比較的高価である |
加工 | 溶着が可能・接着は不可 |
用途 | パッキン・離型フィルムなど ※PTFE(テフロン(R))以外にもフッ素樹脂にはいくつか種類があります。 |
よくある質問
- BSE/TSE freeの証明書はいただけますか?PFAボトルの製造において、 動物由来の原料を用いたり、それらがコンタミする可能性があるか教えてください。
-
証明書のお渡しは可能です。PFAボトルは、原料や製造過程含め、動物由来の原料が混入することはありません。
なお、アメリカ薬局方のUSP Class Ⅵの試験では、生物への影響はないと結果が出ています。
- -80℃で液体や固体を保存できる容器を探しています。PFAボトルは可能ですか?
-
可能です。液体窒素気相中であれば、問題なく保存容器として用いることができます。
- MEKを多く含む接着剤(水のようにサラサラとしたもの)の容器に、PFAボトルは使用できますか?
何か抽出される可能性があるか教えてください。 -
当社ではMEKよりも極性の強いフッ酸を用いて容器の溶出試験を実施してます。溶出レベルはpptオーダーのため、抽出物は問題ないレベルとお考えください。
- USP class Ⅵに適合しているPFA製ボトルの取り扱いはありますか?
-
USP class Ⅵ適合の試験済みボトルは、PFA細口ボトル(中栓付、なし)、PFA広口ボトル(中栓付、なし)があります。また、同じ原料、製法で作っているPFA洗浄瓶も適合範囲です。
- PFAボトルの滅菌処理は可能ですか?
-
滅菌方法のなかで、放射線滅菌については試験が必要です。滅菌ではなく、パイロジェンフリー純水により洗浄する方法もあります。
非常に高熱な状態で成型するため、活性状態の菌が表面に付着する可能性は低いと想定しています。